2011年6月14日

米国仕様のアニメDVDのあれこれ

米国でとうとうイカ娘が販売されるらしいが、輸入しようと考えている人に海外版のDVDがどのようなものかをリストしてみる。ちなみにラインナップはAmazonのアニメセクションを参照のこと。

  • 1枚に4〜6話程度収録。以前はかなり無理してビットレートがものすごくひどいことになっていたものもあったけど、最近は複数のDVDを収めたマルチパックであることも多く、以前ほど無茶に詰め込むことはなくなった。
  • 基本構成は英語、日本語、英語字幕。作品によっては英語吹き替えを行っていないものがある。(または後ほどリニューアルパッケージとしてリリースされる場合がある。)
  • 異論はあるかもしれないが、最近の吹き替えはずいぶんと高品質になってきている。
  • 作品によってはファンの間では劣化品とみなされる作品が存在する。(「カードキャプターさくら」に対する「Cardcaptors」)放送を前提としたものに一部見られる。
  • 放送用などと違い、主題歌などは吹き替えられていることはない。ただし、「クレヨンしんちゃん」のように例外はある。基本的には字幕で歌詞の意訳や読み方が入っていたりする。
  • 再生開始するとFBI警告(コピーしたら罪になるよ〜の表示)や免責(この作品で表現される事項は必ずしも配給会社の考えに即した表現ではありません、の表示)に続きプレビューや他作品の広告などが再生される場合があるがほとんどの場合、広告よりタイトル画面にスキップ可能。
  • エキストラや特典は基本的にはクレジットなしOP/EDが収録されていることが多い。日本語のコメンタリーが残っているものはほとんどない。英語キャストのコメンタリーが封入されていることがある。(「成恵の世界」、「Clannad After Story」コンプリート)作品によっては日本版にもあるエキストラ映像などが字幕付き収められているものもある。(劇場版新エヴァ、「らき☆すた」)たまに独自コンテンツが収録されていることもある。(アニメコンベンションなどでの映像等)また、ここに同配給会社の他の作品のトレイラーが収録される場合も多い。
  • 値段は、コンプリートセットで60ドル前後、一本あたりで20〜30ドル前後が相場。まれにCDやTシャツなどがついたプレミアム版も販売されることがあるが、こちらは40〜50ドル。(「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」など。プレミアム要素がない、通常版も売っている。プレミアム版は大抵は初回限定なものの売れ残って在庫が長く残る場合もそこそこある。)
  • 予定されていたプレミアム版が途中の巻より廃止されて通常版のみになる場合もある。(「らき☆すた」)思ったほどの売り上げがない場合にそうなるらしい。
  • コンプリート版は最近はシンパック仕様になっていることが多い。ボックスは第一巻、第二巻のプレミアム版として発売される場合がある。(つまり、リリースされる毎に自分で入れてセットを作っていく。)
  • 最初からコンプリート版として発売されるケースと、バラ売りで発売される場合がある。稀にコンプリート版とバラ売りが同時期に併売されるケースがある。(「成恵の世界」など)
  • リリース後しばらく経つと値段が急激に下がる場合が多い。またAmazonなどでも予約販売でさえかなりの値下げをして売っている場合が多い。バラ売りでの合計はコンプリートとして買うよりもはるかに高い値段が付く場合が多いので、どうしてもすぐ見なければならないものであればコンプリートを待つのもあり……たまにコンプリートが発売されなく、かつバラ売りの供給が止まる、ひどい場合配給会社が倒産してしまうことも少なからずあるため、ある程度のリスクがある。また、場合によってはコンプリートはディスク一枚ごとの収録密度が違うため、ビットレートが低い場合がある。(「あずまんが大王」など)
  • 尚、ビットレートが低いといっても画質がひどいわけではない。時々そういうのもあるけど。
  • マルチディスクケースはものによってはものすごくディスクが取り出しにくいものが存在する。
  • ちなみにライセンスが買い叩かれているから海外版は安い、というのは決して正確な表現ではない。その証拠に国内産のドラマも同水準の値付けになっている。ソフトの値段水準が安いだけ。(反対に日本が高すぎる?)
  • 在庫が尽きた作品を中心に、特装版としてインサートなどを省いた廉価版が発売される場合がある。
  • 米国の配給会社は基本的に作品ごとに契約しているため、◯◯が発売されているのに同系列の××が発売されないということはよくあること。
  • リリースは日本放映から1〜2年は遅れる場合が多いが、最近は作品によっては半年ぐらいまでに短縮されているものもある。これは遅れれば遅れるほど違法流通が多くなり、売れにくくなるためである。(尚、「イカ娘」の場合はCrunchyrollで合法配信がされている。)
  • 話題になっている作品はそれなりに早くリリースされる。
  • 新しいものだけではなく、例えば「ゴーストスイーパー美神」が今年になってリリースされるなど、比較的古い作品に目をつけてリリースされることがある。あくまでも予測だけど、さすがに古くて違法に出回っていないのを逆手に取ったのだろうか。
  • というか、誰か「ゲンジ通信あげだま」をリリースしてください!

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