2011年6月21日

ATOK for Android

ATOK for Androidはスルー。てか買えないからね。トライアルでさえダウンロードができず試すことをさえできないということで個人的にはジャストシステムという会社への株が下がった。

海外にも普通に販売してくれるいい会社だったけどがっかりした。

PCのも毎年のように買ってたけど(辞書セットも2~3年に一回)今年からやめた。Android版の方針から、いつ方針が変わって購入ができなくなるかわからないし危なっかしいソリューションとしか見えない。

いままで結構こっちの知り合いにもATOK(PC、Mac版)を勧めたけど今後はやめることにする。

2011年6月20日

Chromebookと入国管理

Chromebookは海外旅行者には最適な製品であるかもしれない。というのも、最近、入国管理局(特に米国)によるPCの令状なしの捜査や、押収が横行しているから。(また、政府によりそれを容認する動きもテロ防止の口実を元に大きくなりつつある。)

Chromebookの場合、データがローカルにほとんど存在せず、クラウドに置いてあるデータに関しては令状なしの捜査は許可されないため、このような捜査で漏洩する情報は限られたものとなる。

もう一つ、重要な点として、入国管理局の捜査に関して、捜査を行うための相当な理由でさえ要件にしていない(つまり審査官の腹積もりで捜査ができる)ことの問題があるので、ローカルにデータを持って入国審査を通るのはクラウドに置いているよりもリスクが高い。そして、この捜査でPCからデータが抜き出されてそれがどのように扱われるかという点に関しても基準がないのが現状。

2011年6月17日

ソーシャルプラットフォームへと進化を遂げつつあるFreenet

最近Freenetに大きな発展があったようだ。


一つはFreetalk。これまでは外部のアプリケーションが必要であった掲示板の機能がFreenetの公式プラグインとして動作するようになった。一部のBBCodeが利用できるため、リンクや画像の貼り付けなども行えるようになった。(尚、投稿後に、なかなか自分の発言が表示されないのはこれは正常な動作で、投稿した後にMessages waiting to be sent: 0となっていれば正常に投稿は完了している。これは検閲耐性を高くしたFreenetである所以。掲示板のリストの更新などに関しても検閲耐性重視になっているため、普通の掲示板等のシステムに比べると遅め。)


以下の画像はFreetalk内に設定されたjpn.madoka_magicaというボード内の画面写真。このように画像を貼り付けることができるようになっているが、これらの画像はリンクとして表示することもできるようになっている。(不快な画像を予期せず表示しないため。)画像は個別にFreenetのアップローダからアップロードする。


Freetalk on Freenet


また、公式プラグインではないものの、Sone(リンクは要Freenet)と呼ばれる機能がある。こちらはFacebookのようなソーシャルネットワーク機能。(相互認証ではないのでスタイル的にはTwitterに近い。)他の人が書いたことにコメントもできるし、Likeもできる。AJAXを使用したシステムで非同期的に処理される。


Sone


ブログ型のシステムが必要な人のために、Floghelperというものも公式プラグインとして入っている。これを使うとFlogというFreenet上のブログが簡単に作成できるようになる。


Flog自体は以前からあるものの、Floghelperはその作成と管理を簡単にしたものになる。デザインもテンプレートを作成して好みどおりに書き換えることが可能。


全くテンプレートを指定しない場合はこんな感じになる。


Test Flog


以下の画像はFreenetの開発者によるFlog。


Flog by Toad


これらのシステムの裏で動いているのがWoTプラグインというもので、これが他人の信用度を集中的に管理している。すなわち、PGPなどのWeb of Trustと同じように掲示板などで評価を上げたり下げたりすることができ、それぞれのIDに対しての評価が確認できるようになっている。(尚、これはIDとは言っても匿名性がキープされる2chの所謂トリップみたいなものなので、このプロフィールは複数作成し、使い分けることもできる。)すなわちスパムを投げつけているようなアカウントはその評価が当然低くなるため、表示されにくくなるという仕組み。はじめる当初ではスコアが低いため、相互CAPTCHAを使用してある程度はWeb of Trustを広げることができる仕組みになっている。


尚、自分のWoTアイデンティティーは以下のとおり。


USK@r66L3Zo0tfeYoXPu0fhAHTYtfrDCvPyH2gFO7P1uSL4,
TbwPPNO4sXJeYRqi0XVuWK0489X70YwUcaDUevB8eVk,
AQACAAE/WebOfTrust/2

これを追加してしばらくするとSoneのKnown Soneに出てくると思うのでフォローしてやってください。(Soneを有効にしてしばらくつないでいる人はUnsignedIntで検索すると出てくるかも。)

2011年6月14日

米国仕様のアニメDVDのあれこれ

米国でとうとうイカ娘が販売されるらしいが、輸入しようと考えている人に海外版のDVDがどのようなものかをリストしてみる。ちなみにラインナップはAmazonのアニメセクションを参照のこと。

  • 1枚に4〜6話程度収録。以前はかなり無理してビットレートがものすごくひどいことになっていたものもあったけど、最近は複数のDVDを収めたマルチパックであることも多く、以前ほど無茶に詰め込むことはなくなった。
  • 基本構成は英語、日本語、英語字幕。作品によっては英語吹き替えを行っていないものがある。(または後ほどリニューアルパッケージとしてリリースされる場合がある。)
  • 異論はあるかもしれないが、最近の吹き替えはずいぶんと高品質になってきている。
  • 作品によってはファンの間では劣化品とみなされる作品が存在する。(「カードキャプターさくら」に対する「Cardcaptors」)放送を前提としたものに一部見られる。
  • 放送用などと違い、主題歌などは吹き替えられていることはない。ただし、「クレヨンしんちゃん」のように例外はある。基本的には字幕で歌詞の意訳や読み方が入っていたりする。
  • 再生開始するとFBI警告(コピーしたら罪になるよ〜の表示)や免責(この作品で表現される事項は必ずしも配給会社の考えに即した表現ではありません、の表示)に続きプレビューや他作品の広告などが再生される場合があるがほとんどの場合、広告よりタイトル画面にスキップ可能。
  • エキストラや特典は基本的にはクレジットなしOP/EDが収録されていることが多い。日本語のコメンタリーが残っているものはほとんどない。英語キャストのコメンタリーが封入されていることがある。(「成恵の世界」、「Clannad After Story」コンプリート)作品によっては日本版にもあるエキストラ映像などが字幕付き収められているものもある。(劇場版新エヴァ、「らき☆すた」)たまに独自コンテンツが収録されていることもある。(アニメコンベンションなどでの映像等)また、ここに同配給会社の他の作品のトレイラーが収録される場合も多い。
  • 値段は、コンプリートセットで60ドル前後、一本あたりで20〜30ドル前後が相場。まれにCDやTシャツなどがついたプレミアム版も販売されることがあるが、こちらは40〜50ドル。(「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」など。プレミアム要素がない、通常版も売っている。プレミアム版は大抵は初回限定なものの売れ残って在庫が長く残る場合もそこそこある。)
  • 予定されていたプレミアム版が途中の巻より廃止されて通常版のみになる場合もある。(「らき☆すた」)思ったほどの売り上げがない場合にそうなるらしい。
  • コンプリート版は最近はシンパック仕様になっていることが多い。ボックスは第一巻、第二巻のプレミアム版として発売される場合がある。(つまり、リリースされる毎に自分で入れてセットを作っていく。)
  • 最初からコンプリート版として発売されるケースと、バラ売りで発売される場合がある。稀にコンプリート版とバラ売りが同時期に併売されるケースがある。(「成恵の世界」など)
  • リリース後しばらく経つと値段が急激に下がる場合が多い。またAmazonなどでも予約販売でさえかなりの値下げをして売っている場合が多い。バラ売りでの合計はコンプリートとして買うよりもはるかに高い値段が付く場合が多いので、どうしてもすぐ見なければならないものであればコンプリートを待つのもあり……たまにコンプリートが発売されなく、かつバラ売りの供給が止まる、ひどい場合配給会社が倒産してしまうことも少なからずあるため、ある程度のリスクがある。また、場合によってはコンプリートはディスク一枚ごとの収録密度が違うため、ビットレートが低い場合がある。(「あずまんが大王」など)
  • 尚、ビットレートが低いといっても画質がひどいわけではない。時々そういうのもあるけど。
  • マルチディスクケースはものによってはものすごくディスクが取り出しにくいものが存在する。
  • ちなみにライセンスが買い叩かれているから海外版は安い、というのは決して正確な表現ではない。その証拠に国内産のドラマも同水準の値付けになっている。ソフトの値段水準が安いだけ。(反対に日本が高すぎる?)
  • 在庫が尽きた作品を中心に、特装版としてインサートなどを省いた廉価版が発売される場合がある。
  • 米国の配給会社は基本的に作品ごとに契約しているため、◯◯が発売されているのに同系列の××が発売されないということはよくあること。
  • リリースは日本放映から1〜2年は遅れる場合が多いが、最近は作品によっては半年ぐらいまでに短縮されているものもある。これは遅れれば遅れるほど違法流通が多くなり、売れにくくなるためである。(尚、「イカ娘」の場合はCrunchyrollで合法配信がされている。)
  • 話題になっている作品はそれなりに早くリリースされる。
  • 新しいものだけではなく、例えば「ゴーストスイーパー美神」が今年になってリリースされるなど、比較的古い作品に目をつけてリリースされることがある。あくまでも予測だけど、さすがに古くて違法に出回っていないのを逆手に取ったのだろうか。
  • というか、誰か「ゲンジ通信あげだま」をリリースしてください!

2011年6月9日

日本での社会的期待となぜ私が日本に住むことができないか

【これはSocial Expectations in Japan and Why I Can't Ever Live in Japanの訳文の訳文です。】

Sakura-Conの期間中、Roland Kelts氏のお話をパネルディスカッションにおいて聞くことができた。氏によると、外国人が日本を訪れた場合、外国人は決して日本人として受けいられることがないが、日本にいることの恩恵を日本人としての(社会的な)期待をされることなしに味合うことができる。(外国人としてその期待に答えることは非常に高い評価がされることになる。)
日頃からその反対の立場を実感していたため、「外国人」サイドからこの意見を聞くのは非常に興味深かった。現在私は米国在住の米国人であるが、例え(米国から見た)外国人として見られたとしても、特にそれが差し支えることはない。なぜなら、多くの「米国人」は他の国出身であることが決して稀ではないからである。つまり、これが社会的に「通常」なのである。しかし、舞台が日本に移ると非常にやっかいになる。
私は日本に生まれ、13年間住んだ後米国に移住したため、ある程度の日本における社会的な規範を知る。その後18年間、米国に住んでいるため、日本に行くたびに違和感を覚えることになる。日本人的考え方を知っていたところでそれを納得して実践することは必ずしも本意ではないからである。日本語を操り、日本人に見え、外国人には見えない、そのため、日本語をしゃべれないフリ(したことはある)をしない限りは日本国内では日本人のように振る舞い、また、もっと重要なことに日本人のように「考える」ことが要求されるのである。
もともと社会的期待は日本人のように振舞い、考えることが前提になっているから、その努力は全く理解されない上、そこから少しでもそれるとネガティブな評価がされることになる。
米国において、外国人ぽく見えるのは普通の生活において問題はないが、これが日本に行くたびに外国人であればと、何回思ったことか。
今後、日本に住むことはこれからないだろうけど、日本に行くたびに、また日本人と接するたびに、この「アイデンティティー不安」に見舞われるわけで、その軽減策は一生の課題になるのではないかな、と思う。

2011年6月7日

Google Chromeバグ、情報提供募集中

Google ChromeにURLとタイトルがアップデートされないバグがあるようなのですが、他にその影響をうけている人はいらっしゃいませんでしょうか? 症状として、ページが変移してもURLとそのタイトル(この画像の場合、creativecommons.orgに行っているのにバーは「新しいタブ」「chrome://newtab」を指し示している)が表示中のタスクを終了するまで、更新されない問題です。Mac版で発生しています。(この状態で再読込するとchrome://newtabが表示されます。)

銀行のページなどの閲覧時にこれが発生すると危険であるためGoogleにはセキュリティ問題として報告しているのですが確実な発生プロセスが報告されないと対応できないと言われてしまいました。→Issue 82073 (セキュリティバグなので閲覧制限がかかっていると思います。)

規則性を発見し、発生プロセスを確認したいので、もしこの発生を確認された方がいらっしゃいましたら、ブラウザのバージョン、インストールしている拡張、発生したURL、その他行った操作に関してご連絡いただけませんでしょうか? セキュリティ問題として報告してるのでもしこれが修正されたら報奨金が出る可能性がありますが、その場合は協力者に分配できないかはGoogleに相談してみたいと思います。(それが不可能である場合は個人的にも受け取りを拒否し、東北大震災への義援金にしてもらいます。)個人的にはGoogleにはこの問題に対応してもらいたいというのが第一なので……。

発生の規則性がこちらでは全く掴めていないため、なんとかクラウドソーシングできないかと考えました。ご協力お願いいたします。

OnLive

OnLiveで遊びはじめて数カ月になるけど、ゲームそのものだけで考えるとローカルでプレイする以上のメリットがないように見える。(高性能のPCなしに高品位なグラフィックで遊べるという利点はあるけど。)重要なのはそのソーシャルな部分。OnLiveではゲーム映像からは二つの映像ストリームが生成されて、一つはプレイヤー用、もう一つはOnLiveのサービス内でArenaと呼ばれるところに流されている。Arenaは誰でも覗けて、他の人がプレイしている様子をリアルタイムで見ることができるようになっている。(プライバシー設定でArenaに置かないようにすることもできる。)つまり遊んでいると「◯◯がゲームを見ています」というようなメッセージが表示されて、人によってはCheerとかJeer(ブーイング)をくれたりする。(ボイスチャットもヘッドセット付けていれば観戦者と会話することもできるらしい、またやったことないけど。)ゲームの映像を他の人に見せるのはUStreamなんかでも結構あったりするのでその需要はそれなりにあるのかもしれない。

もう一つ、Brag Clipという、映像を常にバッファーしていることを利用したシステムがあって、これは所定のショートカット(PCでプレイしている場合)や録画キー(専用機でプレイしている場合)を押すと、その時点から遡って10秒間程度の映像が録画されたクリップが作成される。最近、これがFacebookをサポートするようになった。これをするとBrag Clipを作るとその映像がFacebookのWallへ投稿されるようになっている。